作成したい人必見!|保育園の危機管理マニュアル大全|種類や作成方法などをご紹介!
2026/02/03 #保育園の運営方法
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作成したい人必見!|保育園の危機管理マニュアル大全|種類や作成方法などをご紹介!

保育園運営では、日々の保育だけでなく「もしものときにどう動くか」を決めておくことが重要です。
そこで鍵となるのが「危機管理マニュアル」になります。

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保育園における「危機管理」とは何か

危機管理="想定外"に備える体制

危機管理の本質は、「想定外を減らす」ための準備です。
災害・事故・不審者・感染症など多様なリスクに対して、「起きたらどうするか」を場当たり的に考えるのではなく、あらかじめ"型"を用意しておくのが危機管理マニュアルです。
ここで重要なのは、単一の分厚いマニュアルを作り込むだけでは不十分という点です。

以下3つのフェーズで考えることで、日常の保育計画や職員配置、研修、園内掲示の内容などにも危機管理の視点を組み込めるようになります。
●予防(起きないようにする)
●対応(起きた直後にどう動くか)
●復旧(通常の運営に戻すまでに何をするか)

この「予防/対応/復旧」の3フェーズを意識しておくと、保育園マニュアル全体の設計が整理しやすくなり、現場で使いやすい危機管理マニュアルに近づきます。

BCP(事業継続計画)との関連性

保育園運営では、一時的にでも保育が止まると、子ども・保護者様・職員・地域にさまざまな影響が広がります。
そこで関わってくるのがBCP(事業継続計画)です。

保育園のBCPは難しい専門用語ではなく、
●どのような状況になっても
●最低限どのような体制で
●どのように保育を継続するか
をあらかじめ決めておく計画、と捉えるとイメージしやすくなります。

危機管理マニュアルとBCPは、以下のような関係性を持ちます。
●マニュアル:「地震が起きたとき」「大雨で園舎が使えなくなったとき」など、個別の場面における具体的な行動手順
●BCP:それらを束ねて、「優先して再開/継続する保育」「職員配置の考え方」「代替施設の検討」などを定めた運営全体の方針

どちらか一方だけでは十分とは言えません。
「マニュアル化」+「訓練化」を通してBCPに実効性を持たせることで、保育園の危機管理ははじめて機能します。
紙のマニュアルを置いておくだけではなく、日々の訓練やロールプレイを通じて「からだで覚える」ことが大切です。

なぜ今、危機管理が保護者様/職員にとって重要か

近年、保護者様の安全・安心への関心は高まり続けています。
ニュースやSNSで保育現場の事故・トラブルが広く取り上げられる機会も増え、万が一の事案が発生した際には、園単体の問題に留まらない影響が生じます。
一方で、保育現場は人手不足や事務負担の増加により、「頭ではわかっているが、危機管理まで十分に手が回らない」という状況になりやすいのも現実です。
だからこそ、職員任せにしない"仕組みとしての危機管理"が求められています。

●保護者様側:「この園は、もしものときの備えがあるか」「情報をきちんと共有してくれるか」
●職員側:「何かあったとき、どう動けばよいかが明確か」「自分1人の判断に責任が偏りすぎないか」
こうした不安を和らげるためにも、保育園危機管理マニュアルを整備し、園としての考え方・動き方を可視化しておくことが、今まで以上に重要になっています。

保育園でカバーすべきマニュアルの種類と役割

安全管理マニュアル(ケガ/事故対応)

安全管理マニュアルは、日常保育のあらゆる場面で起こり得るケガ・事故への対応をまとめたものです。

●預かり中の事故・ケガの想定
●初動対応(安全確保・応急処置・119/保護者様連絡の基準など)
●園内での報告フロー(誰に・どのタイミングで報告するか)
●再発防止の振り返り(記録様式・検証会の進め方など)
といった流れを一連の「型」として定めておくことがポイントです。
事故後の対応だけでなく、ヒヤリハットの共有や環境改善といった予防の視点を盛り込むことが重要です。

また、「いつ・どこで・どのような事故が起こりやすいか」によって、対応方法が変わります。
●日常保育(室内遊び・午睡・食事・トイレなど)
●園庭や屋外活動(遊具使用・水遊び・散歩・園外保育)
●園行事(運動会・発表会・遠足など)
●食事・おやつ時(誤飲・誤嚥・アレルギー対応・異物混入)
といった「場面別」にマニュアルを整理しておくと、職員が状況に応じて迷いにくくなります。

安全管理マニュアルは、「事故をゼロにするため」だけでなく、起きてしまったときに迅速・適切に動き、園として学びを次に活かすための土台となるマニュアルになります。

防災マニュアル(災害/自然災害対応)

防災マニュアルは、地震・火災・台風・大雨・停電など、自然災害や設備トラブルが生じた際の対応をまとめたものです。

保育園における防災では、子どもの安全確保と同時に、避難生活を見据えた準備と保育の継続が求められます。
主なポイントとしては、以下のような項目が挙げられます。
●災害ごとの初動(揺れを感じたとき・火災を発見したとき等)
●園内・園外の避難ルートと集合場所
●非常口・消火器・防災備蓄の管理方法
●停電・断水時の対応(トイレ・食事・連絡手段の確保など)
●保護者様への連絡手段・引き渡し方法
●代替保育場所の検討(地域の施設・姉妹園など)

これらを単に文字で羅列するだけでなく、避難経路を図で示す/行動手順をフローチャート化する/園内掲示に落とし込むといった工夫により、職員にも保護者様にも伝わりやすい防災マニュアルになります。
またBCPの観点から、災害後も保育を継続するための運営方針や物資確保の方法を整理しておくと、より実践的なマニュアルとなります。

感染症/衛生マニュアル

感染症や衛生に関するマニュアルは、日常的に活用される重要なマニュアルの一つです。

●季節ごとの流行状況の把握
●保育所保健指導に基づく対応方針
●登園・出席停止の基準
●園内での消毒・換気・手洗いなどの日常ルール
●保護者様への周知文書・掲示物のテンプレート
などをまとめておくことで、職員ごとの判断のばらつきを抑え、保護者様への説明もスムーズになります。
特に、人手不足の園では「詳しい職員に聞きながら対応する」形になりがちですが、それでは属人化が進み、忙しい時期ほど対応が追いつかなくなります。

保育園マニュアルの中に、感染症・衛生の基本的な考え方とフローを整理し文章化しておくことで、経験年数にかかわらず一定レベルの対応ができるようになります。
掲示や保護者様向け通知のテンプレートもマニュアルに含めておくと、発生時に一から文面を考える手間が減り、迅速な情報発信につながります。

不審者/セキュリティマニュアル

不審者・セキュリティに関するマニュアルは、「頻度は低いが、起きた場合の影響が非常に大きい」リスクへの備えになります。

●園敷地への立ち入り管理(門扉施錠・インターホン対応・来客管理)
●不審な人物や車両を見かけたときの通報基準
●侵入時の初動対応(子どもの安全確保、通報、職員の役割分担など)
●保護者様・職員間の連携方法(連絡網、メール配信、アプリ通知など)
といった項目を、現実的な人員配置・園舎構造を前提に設計することが大切です。

現場では、「誰が」「どこまで」対応するかが不明確だと、いざというときに動きが止まってしまいます。
門扉管理や来客対応といった日常の運用ルールも含めて、セキュリティマニュアルを整備しておくと、職員が迷いなく判断しやすくなります。

マニュアル作成から運用/見直しまでの実務フロー

STEP(1) 必要項目の整理/リスク分析

最初のステップは、「どのようなリスクをマニュアルで扱うべきか」を洗い出すことです。

ハザードマップの確認や過去のヒヤリハット報告書の分析をし、
●園の立地(都市部/郊外/海・川の近く/山間部など)
●園舎の構造(認可保育園・小規模保育・分園の有無など)
●規模(定員・クラス数・年齢構成)
●職員構成(常勤・非常勤・パート・経験年数のバランスなど)
●利用者属性(送迎方法・保護者様の勤務形態・生活圏)
といった情報をもとに、「この園ならではの想定リスク」を整理していきます。

例えば、
●近隣道路の交通量が多く、散歩コースに危険箇所がある
●川が近く、大雨・洪水の影響を受けやすい
●園舎が古く、停電・設備故障のリスクが比較的高い
●夜間保育・延長保育が多く、職員数が限られる時間帯がある
など、園ごとの事情によって重視すべきポイントは変わります。

これらを「事故」「災害」「感染」「人為ミス」などのカテゴリーに分けてリスト化しておくと、後のマニュアル構成が組み立てやすくなります。
この段階では、細かな表現よりも「どのようなシーンを想定するか」の棚卸しに時間をかけることが、結果的に抜け漏れの少ない保育園マニュアルにつながります。

STEP(2) マニュアル構成/責任体制設計

リスクの洗い出しができたら、それをどのような構成でマニュアルに落とし込むかを決めていきます。
ここで大切なのは、「読むためのマニュアル」ではなく「すぐに動けるマニュアル」にすることです。

そのために、以下の4つの要素を意識して整理します。
●役割:園長・主任・担任・フリー職員・事務・本部など、誰が何を担当するか
●手順:発生から収束までの行動の順番
●報告ライン:園内・法人内・行政・保護者様など、どこにどのタイミングで報告するか
●記録様式:事故報告書・ヒヤリハット記録・訓練記録など、残すべき記録のフォーマット

文章だけで説明すると複雑になりやすいため、可能な範囲で
●図表(役割分担表、連絡フロー)
●チェックリスト(対応漏れ防止のための項目)
●フロー図(発生〜報告〜復旧までの流れ)
などを組み合わせ緊急時にパッと見てわかる工夫があると、現場の職員が短時間で状況を把握しやすくなります。
また、責任体制は「理想論」ではなく、実際の職員配置やシフトパターンを踏まえて決めることが重要です。

人手不足の時間帯に実行できないマニュアルでは、いざというときに機能しません。

STEP(3) 運用/教育/訓練実施

マニュアルは、作っただけでは意味がありません。
日々の運用と、職員向けの教育・訓練を通じて、現場で機能する"生きたマニュアル"にしていく必要があります。

具体的には、以下のような取組みが考えられます。
●定期訓練 (シナリオを変えて実施)
 ・避難訓練(地震・火災・不審者など)
 ・感染症発生時のシミュレーション
 ・事故発生時の初動対応練習 など
●ロールプレイ 
 ・新人研修や職員会議の時間を活用し、具体的な場面を想定して役割演技を行う
 ・記録保存 
 ・訓練の実施記録、振り返りメモを保管し、次回の改善につなげる

また、マニュアルの内容を職員だけに留めず、
●園内掲示(避難経路図、非常口位置、感染症予防ポスターなど)
●保護者様配布資料(非常時の連絡方法・お迎えルールなど)
●ICTシステム(連絡アプリ・職員間共有ツールなど)
を活用して、視覚的・システム的に「見える化」しておくと、いざというときの対応速度が変わります。

ICTは便利な選択肢の一つですが、停電時などを想定し、紙や掲示物との併用を前提に設計しておくことが現実的です。

STEP(4) 定期見直しと改定

危機管理マニュアルは、一度作って終わりではありません。

●年1回程度の定期的な見直し
●実際の事故・災害・ヒヤリハット発生後の振り返り
を通じて、「現場で実際に役立つ内容か」を確認し続けることが重要です。

見直しの際には、
●直近1年間の事故・ヒヤリハットの傾向
●訓練でうまくいかなかったポイント
●職員からの意見・保護者様からの声
●法令・ガイドライン・自治体の通知の変化
などをもとに、「追記・修正すべき箇所」「現状に合わなくなっているルール」を洗い出します。

改定内容は、必ず全職員に共有し、必要に応じて簡易な説明会や短時間のロールプレイをセットにすることで、「更新したが読まれていない」という状態を防ぎやすくなります。

マニュアルを活かして「園の信頼」を創るために

保護者様/職員に対する説明と見える化

保護者様は、「この園は何かあったときにきちんと対応してくれるか」を日頃から気にしています。
とはいえ、詳細なマニュアルすべてを公開する必要はありません。
ポイントは、方針と取り組みの概要をわかりやすく伝えることです。

例えば、
●入園案内やしおりの中で、危機管理に関する園の基本方針を説明する
●保護者会や個別面談の機会に、防災訓練や不審者対応訓練の実施状況を共有する
●感染症流行時の対応や登園基準を、掲示やお便り・アプリなどで丁寧に案内する
といった形で、「園としてどのような備えをしているか」を積極的に見える化していくことが大切です。

また、職員に対しても、
●マニュアルの置き場所・閲覧方法
●更新情報の伝え方
●年間を通した訓練計画
を明確にしておくことで、「なんとなく不安だが、どこを見ればよいかわからない」といった状態を減らすことができます。

"起きてから"ではなく、"起きる前に"を基準に設計

事故や災害は、起きてしまった後の対応も大切ですが、「起きる前にどのような準備をしていたか」が園の評判や信頼に大きく影響します。

●日常の安全点検が習慣化されていたか
●危険箇所に対する改善提案が職員から上がりやすい雰囲気か
●訓練が形だけでなく、現場の課題と結びついていたか
といった「平時の取組み」が、非常時の結果を左右します。

保育園危機管理マニュアルの設計段階から、「このルールは、日常のどの行動に落ちるか?」を意識しておくと、
●チェックリストに組み込む
●朝礼や職員会議で定期的に確認する
●送迎時の保護者様対応に反映する
といった具体的な行動に結び付きやすくなります。

これらの積み重ねが、最終的には園の差別化ポイントとなり、「安心して子どもを預けられる園」という評価につながっていきます。

まとめ|「安心できる保育園」は危機管理から始まる

マニュアルは作って終わりではなく、運用が鍵

保育園の危機管理マニュアルは、園特有のリスクを整理し、予防/対応/復旧の3フェーズで、役割・手順・報告ライン・記録様式を明確にするための重要なツールです。
しかし、どれだけ丁寧に作り込んだとしても、現場で使われなければ意味がありません。

定期訓練やロールプレイ、記録の振り返りを通じて、マニュアルを「現場で活かす仕組み」として運用していくことが、安心・安全な保育園づくりの鍵となります。

危機管理体制が園のブランドを支える時代

保育園を取り巻く環境が変化する中で、保護者様は「園の教育・保育内容」だけでなく、「安全・危機管理への取り組み」を重視するようになっています。

●事故やトラブルが起きたときの対応
●情報開示の姿勢
●日頃の備えや訓練の有無
といった要素が、園の信頼や評判に大きく影響する時代です。

危機管理体制を整えることは、単にリスクを減らすためだけでなく、園のブランドを長期的に支える投資とも言えます。

今こそ、BCP+マニュアル刷新で安心の運営へ

人手不足や事務過多の中で、危機管理にまで手が回らないという声も少なくありません。
だからこそ、園だけで抱え込まず、法人本部や外部のノウハウを活用しながら、現場目線に立った保育園マニュアル・危機管理マニュアルを整えていくことが重要です。

園ごとのリスクを丁寧に洗い出し、BCP(事業継続計画)の考え方を取り入れ、マニュアルを"運用できる形"に落とし込むことで、「もしものときにも、落ち着いて動ける園」を目指すことができます。

保育園運営の委託や、危機管理・マニュアル整備の支援に詳しいパートナーと連携することで、現場の負担を抑えながら、より実践的なBCPとマニュアルを整えることも可能になります。

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